東京医科大学病院 TOKYO MEDICAL UNIVERSITY HOSPITAL

文字サイズ

03-3342-6111(代表)

交通アクセス

03-3342-6111(代表)

渡航者医療センター

海外感染症流行情報

海外感染症流行情報(2020年10月号)

東京医科大学病院 渡航者医療センター

全世界: 新型コロナウイルスの流行状況

新型コロナウイルスの累積感染者数は10月下旬までに約4200万人、死亡者数は約114万人にのぼっています(米国ジョンホプキンス大学 2020-10-24)。1か月前に比べて感染者数は1000万人増えており、10月はヨーロッパでの増加が顕著になっています(WHO Corona virus disease 2020-10-20)。北米や中東でも感染者の増加がみられており、北半球の温帯全域で流行が再燃している模様です。今後、冬の到来とともに、さらに感染者数が増加することが予想されます。
新型コロナウイルスのワクチンについては、現在、海外の数社が第3相試験を行っており、年末までに効果や副反応について一定の結論がでる予定です。こうしたワクチンを日本国民にも接種できるように、日本政府はメーカーとの調整を行っています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html

アジア: アジアでのデング熱流行

今年はシンガポールでデング熱が大流行しましたが、10月になり患者数は減少傾向にあります。10月までに同国で発生した患者数は約3万人で、最近10年間で最も多い数になりました(WHO Western Pacific 2020-10-22)。台湾では、台北近郊の三峡郡などを中心に60人のデング熱患者が発生しています(Outbreak News Today 2020-10-11)。台湾では11月も媒介蚊の発生があるため、引き続き注意が必要です。

アジア: ベトナムでのジフテリア患者増加

ベトナム中部の山岳地帯でジフテリアの患者数が増えています(米国CDC 2020-10-6日)。今年は200人近い患者が報告されており、昨年の年間患者数を大きく上回りました(Outbreak News Today 2020-10-2)。ジフテリアはワクチンで予防できる感染症です。日本では10歳頃に二種混合ワクチンとして最後の定期接種をしますが、成人では免疫が低下していることが多く、流行地域に滞在する際には追加接種を受けておくことをお勧めします。

ヨーロッパ: 蚊が媒介する感染症が増加

今年はヨーロッパ各地で蚊が媒介する感染症が増えています。イタリア北部のベネト州やフランスのニース近郊では、デング熱の国内感染例が18人確認されました(Outbreak News Today 2020-10-2)。オランダのユトレヒトやスペインのアンダルシア地方では、西ナイル熱の患者が報告されています(Fit For Travel 2020-10-15、米国CDC 2020-10-3)。ベルギーのブリュッセル近郊では、マラリアに罹患した夫婦が死亡しました(Outbreak News Today 2020-10-17)。この夫婦はマラリア流行地域への渡航歴がなく、ブリュッセル空港の周辺に住んでいたため、航空機で運ばれた感染蚊が媒介したものと考えられています。

北米: 米国での動物の狂犬病

ニューヨーク市では今年、30例の動物の狂犬病が報告されました。このうち25例がアライグマで、マンハッタンでも2例が確認されています(Outbreak News Today 2020-9 -29)。これ以外にも、スカンク、キツネ、コウモリなどが感染していました。米国滞在中は都市部であっても野生動物に近寄らないように注意しましょう。

バックナンバー

問合せ先

東京医科大学病院 渡航者医療センター
〒160‐0023 東京都新宿区西新宿6-7-1 東京医科大学病院8階
電話 : 03-5339-3726(直通)
E-mail : travel@tokyo-med.ac.jp

Page Top