小児科・思春期科
小児リウマチ外来
小児の免疫疾患は、アレルギー疾患以外では、自己免疫疾患(膠原病・リウマチ性疾患)、自己炎症疾患、血管炎症候群、免疫不全症などが含まれます。
自己免疫疾患(膠原病・リウマチ性疾患)
若年性特発性関節炎(JIA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、若年性皮膚筋炎(JDM)、シェーグレン症候群、強皮症、混合性結合組織病(MCTD)などを含み、全身型JIA、関節型JIA、SLEでは必要に応じて生物学的製剤投与も行っています。
自己炎症疾患
PFAPA(周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎)症候群が圧倒的に多く、家族性地中海熱(FMF)、クライオパイリン周期熱症候群(CAPS)などを含みます。CAPSでは生物学的製剤投与を行っている症例もあります。
血管炎症候群
川崎病やIgA血管炎(Henoch-Schonlein紫斑病)以外では、高安動脈炎、結節性多発動脈炎(PAN)、ANCA関連血管炎などを含みます。PANではエンドキサンパルスなどの治療を行っています。
免疫不全症
主には原発性免疫不全症候群で、複合型免疫不全症、液性免疫不全症(X連鎖性無ガンマグロブリン血症、IgG2欠損症など)、好中球機能異常症(慢性肉芽腫症)などを含みます。
当科では、適切な治療を行う上では、詳細な問診と必要な検査を積み重ね、粘り強く診断に迫っていく努力が必要と考え、原因不明の発熱の精査に力を入れております。
発熱が長引いてなかなか下がらない、あるいは数日で熱は下がるが発熱発作を繰り返す場合に、血液・尿検査やX線検査を行い、必要に応じて、CT・MRIあるいはシンチといった画像検査や遺伝子検査などを追加し、稀な発熱疾患も含めた原因究明に努めています。
また、発熱以外にも原因不明の関節痛やリンパ節腫脹なども同様に精査を行っています。
上記のような症状でお困りの場合やこの他にも免疫疾患と思われるような場合などでお困りの方は是非ご相談ください。
担当医
山崎 崇志 |
大野 幸子 |
問い合わせ先
小児科・思春期科外来
(03)3342-6111(代)
「小児科・思春期科外来受付」宛