小児科・思春期科
アレルギー外来
現在食物アレルギーをはじめとして、アレルギー疾患は増加の一途をたどっています。当科では食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎を中心にアレルギー疾患全般を診察、治療を行っています。アレルギー診療において重要なことは、正しい診断とそれに基づいた治療と考え、各疾患のガイドラインのもと、日本アレルギー学会専門医が日常生活でのアドバイスを含め、ご家族に寄り添った診療を行っています。
2024年4月より「アレルギーセンター」が開設され、「東京都アレルギー疾患拠点病院」に指定されました。各アレルギー疾患に対し、他科と連携することでより専門性の高い総合アレルギー診療を受けることが可能となりました。
食物アレルギー
食物アレルギーの診断は血液検査も重要ですが、一番信用度の高い検査は、『食物経口負荷試験』(アレルギーの疑われる食材を医師、看護師が立ち会いの下、実際に食べる検査)になります。血液検査だけではなく『食物経口負荷試験』の結果に基づいた診断、食事指導を行うことがお子様の生活の質の向上に繋がると考え、当科では『食物経口負荷試験』を積極的に行っています(日帰り入院で年間200例ほど)。また、すでに食物アレルギーと診断され特定の食材の除去が必要となっているお子様の保護者の方で栄養や料理法に不安がある時には栄養士による栄養指導も行っています、ぜひ一度ご相談ください。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の治療は、スキンケア(清潔、保湿)がメインとなります。小さいお子様では食物アレルギーが原因となっていることもあり、適切な食材除去でアトピー性皮膚炎が良くなることも少なくありません。また、当科では薬剤師によるスキンケア、ステロイド軟こうの使い方指導も行っており、重症のアトピー性皮膚炎のお子様では1~2週間の入院治療も行っています。短期間のスキンケア入院も行っておりますので、アトピー性皮膚炎が治らない、軟こうを処方されているが使い方が分からないなど、アトピー皮膚炎で悩んでいる保護者の方はご相談下さい。
気管支喘息
当科では気管支喘息のお子様が日常生活の制限がなく、喘息のないお子様方と同じ様に生活が送れることを目標に治療を行っています。 喘息の治療は発作時の治療と、日常の予防治療に大きく分けられ、血液検査、呼吸機能検査、呼気NO検査、ピークフローモニター、喘息日記などを用い、お子様に合ったレベルの治療、管理を行っています。また、喘息のコントロールが悪いお子様の中には吸入がきちんと行えていない方も少なくありません。当院では薬剤師による吸入指導も行っています。気管支喘息の診断、治療で悩んでいる保護者の方はぜひご相談ください。
アレルギー性鼻炎
通年性、季節性のアレルギー性鼻炎患者さんは増加の一途をたどっています。舌下免疫療法を含め、患者さんの症状に合わせた治療を行っております。
受診希望の患者さんへ
初診の方は「アレルギー外来」の予約を取得ください。必ず、お電話で予約をお取りいただいてから受診してください。
なお、他院でのアレルギー検査結果をお持ちの方はご持参いただけるとより診療の補助になります。
担当医
赤松 信子、千代反田 雅子、笹本 武明、松本 和華子、鶴井 萌子
※東京医大式回転食療法、食物抗原強弱表について
1980年代に当院などで、食物アレルギーに対して回転食療法などが行われてきました。その後のアレルギー治療の進歩により、これらの方法は当院では行っておりません。現在回転食などを行っており、治療にお悩みの方はご相談ください。
問い合わせ先
小児科・思春期科外来
(03)3342-6111(代)
「小児科・思春期科外来受付」宛