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形成外科

足のきず外来

足のきず外来とは

足にケガをしても、ほとんどの場合は1ヶ月以内に治ります。ところが糖尿病、透析、膠原病などの基礎疾患のある方は病院で治療を受けていてもなかなか治らず、小さい傷が拡大することもあります。‘足のきず外来’は、そのような治らないキズを専門的に治療する外来です。

‘どうしてきずが治らないのか’ を診断します

治らない原因は、全身的なものと局所的(傷のある部分)なものに分けられます。
全身的なものには、糖尿病、透析、膠原病、心疾患、悪性腫瘍などのほか、喫煙、立ち仕事などの生活習慣があります。局所的なものの代表は、‘むくみ(浮腫)’と‘虚血(血管がつまったり、狭くなって足に血が行かない)です。感染している、傷んだ組織がついているなど、きずの状態が悪くても治らなくなります。足のきず外来では、きずが治らない原因を専門的な知識と検査で診断します。

治らない原因をチームで治療します

全身的な病気によってきずが治らなくなっている人は、その病気を治療する診療科の先生と協力する必要があります。 ‘むくみ’や‘虚血’は、下肢の静脈、動脈に原因があることが多く、血管外科や循環器内科と協力して治療をします。治療の間、動かないでいると歩けなくなってしまいます。そこできずに負担がかからない装具を作り、早くから理学療法士がリハビリテーションを行います。このようにきずを治すためには多くの診療科や職種が協力するチームでの治療が必須です。東京医科大学では‘フットケアチーム’を作り皆で知識を共有しています。

最新の治療を行います

通常行われている塗り薬などのきずの治療をしても治らない人には、最新の治療を行います。どれも使用するには一定の基準があり、施設や医師の制限のある治療です。

  • エピフィックス(ヒト羊膜使用創傷被覆材)
    2022年から国内で使用可能となったヒトの胎盤組織である羊膜から作られたシート
    状の創傷被覆材で、難治性の糖尿病性足潰瘍と静脈うっ滞性潰瘍が適用となります。
  • PRP(Platelet Rich Plasma, 多血小板血漿)
    潰瘍に多くの血小板を多く投与することで、傷の環境が良くなり、血管が新しくできるなど、創傷の治癒が期待できます。5-10mlの採血を行い、この血液を用いてゲル状に調整したPRPゲルをきずの上に貼付します。
  • レオカーナ(吸着型血液浄化器)
    循環器内科、血管外科とのチームで治療しても血流が回復しない場合に、腎臓内科や透析クリニックと協力して行う治療です。

外来診察日時

毎週月曜日午後

お問い合わせ

当院 形成外科外来

担当医

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