循環器内科
腫瘍循環器専門外来(Cardio-Oncology Clinic)
腫瘍循環器科の概念
腫瘍循環器とは腫瘍と循環器の領域の懸け橋となる役割を担う新しい分野の診療です。
腫瘍循環器科の主な役割
検査や画像診断の進歩による早期診断の向上や様々な新規がん治療開発に伴い、がんは不治の病ではなく治癒できる時代になってきました。がんの治療成績は年々向上しており、がん患者さんの寿命が改善しましたが、まだ様々な問題が残されております。
超高齢社会に突入したわが国では、がん患者さんの高齢化が進み、狭心症、心筋梗塞、不整脈や心不全などの心血管病を合併した患者さんや、がん発症時に心血管疾患を合併した患者さんが増えています。また、手術や放射線治療、様々な新規化学療法には心血管副作用のリスクを伴います。このような背景から、それらの問題点に対処して最適ながん治療を提供できる専門的な体制が望まれていました。
そのため、がん医療に特化した循環器診療の必要性から、本院では2024年4月から腫瘍循環器専門外来(Cardio-Oncology Clinic)を開設いたしました。腫瘍専門医の先生と連携を取りながら、がん患者さんが円滑に治療できるように質の高い医療を提供してまいります。
主な診療内容
- がん患者さんに合併する心血管合併症の管理
- がん治療前の心機能評価
- 化学療法に関連する心血管副作用の予防と管理
- 心血管病を合併した患者さんにおけるがん治療の管理
- がん治療後の患者さんの心血管フォローアップ
外来日時・場所
毎週火曜日午前に循環器内科外来の中の専門外来として腫瘍循環器専門外来(Cardio-Oncology Clinic)を開設しております。
担当医:循環器内科 山本博之医師