腎臓内科

シャント音を聴きましょう

シャント血管は毎回の血液透析につかう非常に大事な血管です。
普通の採血や点滴にはこの血管は使わず、透析専用にします。
血管を圧迫しないように、血圧を測定するのを避けたり、腕に袋やかばんの取っ手をかけるのを避けるというような生活上の気遣いが必要になります。

1000円くらいで買える安いものでよいので聴診器を購入して、一日何回か音を聞く習慣をつけると良いです。毎日聞いていると何かトラブルがあったときにすぐわかるのですが、シャントのトラブルは時間が経つと対応できなくなって作り直しの大きな再手術になります。何か異常を感じたらすぐにご自身の通っている透析施設に連絡をしてください。

アイコンをクリックすると実際のシャント音が聞こえます。
個人個人で音は違いますが、毎日お聴きになって変化に気付くための参考にしてください。音の高さや強さ（大きさ）の変化に注意してください。

正常

1		ゴーゴーまたはザーザーという音が規則正しく聴こえます。
2		１に比べて少し高い音です。
3
4
5
6

異常

1		ピューピューという少し高い音が混ざってます。血管狭窄が疑われます。
2		ピューピューという少し高い音が混ざってます。血管狭窄が疑われます。
3		ピューピューという少し高い音が混ざってます。血管狭窄が疑われます。
4		音が途切れます。かなり狭くなって血流の強いときだけ音が聞こえるということですから、閉塞寸前の音です。
5		高い音が混ざっています。音が途切れます。かなり狭くなって血流の強いときだけ音が聞こえるということですから、閉塞寸前の音です。
6		最後の４秒くらいにピューピューという高い音が混ざっています。血管狭窄が疑われます。

シャント音の録音には正賀会代々木山下医院（東京都渋谷区 http://www.yyiin.com/yamashita/）
山下賀正先生にご協力をいただきました。