放射線科
放射性ヨード内用治療
甲状腺機能亢進症に対する放射性ヨード内用治療
アイソトープ(放射性ヨードI-131)を含んだカプセルを服用してバセドウ病を治療します
甲状腺のアイソトープ(放射性ヨードI-131)治療とは
放射性ヨードは甲状腺濾胞細胞に選択的に集積し、高エネルギーβ線を放出して治療効果を発揮します。
バセドウ病のアイソトープ治療は60年以上の歴史を持ち、安全性と有効性、特に確実な治療効果が期待できる優れた治療法です。また手術で見られる傷痕などの心配がなく、甲状腺の腫れが取れ、美容的にも優れています。
アイソトープ治療はカプセルを外来でカプセルを服用するだけです。
次のようなバセドウ病患者さんにはお勧めできる治療です。
- 抗甲状腺薬が副作用で使えない場合
- 抗甲状腺薬で十分にコントロールができない場合
- 甲状腺手術後にバセドウ病が再発した場合
- 抗甲状腺薬治療や手術を望まない場合
- 甲状腺腫を小さくしたいとき
- 心臓病や肝臓病などの慢性疾患を合併していて確実なコントロールが求められる場合など
また、長期にわたって抗甲状腺薬を服用していても寛解に至らない患者さんにも 今後の治療法の選択肢一つとしてお考えいただけます。