低侵襲心臓・血管病治療センター
低侵襲心臓・血管病治療センターについて
外科手術は体に対する侵襲(負担)が大きいので、カテーテルを用いた負担の少ない低侵襲治療が発展してきました。東京医科大学病院では約20年前に大動脈瘤に対してステントグラフトを用いたカテーテル治療を広めるために本治療センターを設立いたしました。
その後、胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤に対する治療成績は向上し、さらに、下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療も進歩してきました。
また近年になって、外科手術しか根本的な治療法がなかった心臓弁膜症に対しても、カテーテルによる治療法が行われるようになりました。このような治療法の中で、本邦で最初に保険適応となったのが大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)です。東京医科大学病院でも2020年7月からTAVIを開始しています。
これらの治療成績については、診療実績の項目をご参照下さい。
これからも他の弁膜症に対するカテーテル治療や、重症の閉塞性動脈硬化症に対する再生医療などが発展してきています。当治療センターではこれらの最新治療の認可を受けながら、患者さんにとって低侵襲で高度な先進医療を実施していきたいと考えております。
低侵襲心臓・血管病治療センター センター長
近森 大志郎