03-3342-6111(代表)

不妊症(リプロダクションセンター)

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1.当院不妊症(リプロダクションセンター)の特長

体外受精に偏らない治療

不妊症・不育症かどうかわからないが今後のことを相談したいという未婚・既婚の方、既に不妊検査や不育症の治療をしている方、筋腫や子宮内膜症をお持ちで方針を相談したい方、将来の妊娠のために精子や卵子を保存したい方などが対象になります。不妊・不育の検査からタイミング療法、人工授精、体外受精まで患者さんにとって最適な治療方針を検討し、個々の患者さんのご事情に最も合った治療を考えます。

内視鏡手術との連携

子宮筋腫、子宮内膜症性嚢胞、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ等の婦人科疾患を合併した不妊患者さんの手術の必要性評価を慎重に行い、治療が必要な患者さんには迅速・丁寧に内視鏡を基本とする手術を行えるよう、婦人科と連携しています。

合併症のある不妊症

内科的疾患(糖尿病、甲状腺疾患、血液疾患、心疾患、慢性感染症など)、精神疾患を合併した不妊患者さんも安心して治療を行えるよう、他科専門医師と連携をとって診療を進めます。

2.主な診療内容について

  1. 超音波検査、ホルモン検査、子宮卵管造影検査、精液検査、性感染症検査、MRI検査等
  2. タイミング療法、人工授精
  3. 自然周期法を含む、各種卵巣刺激法による体外受精、顕微授精と胚移植、受精卵凍結保存
  4. 未受精卵凍結、受精卵凍結、卵巣組織凍結、精液凍結:悪性疾患の患者さんが治療前に妊孕性を温存するための治療
  5. 遺伝子専門医のカウンセリングのもと、遺伝疾患の着床前診断
  6. 流産を繰り返している患者さんを対象にした不育症の検査、治療
  7. 他科合併症のある患者さんに対する不妊治療(内科、外科、精神科疾患、慢性感染症など)
  8. 当院で可能な不妊治療に関わる先進医療
    子宮内膜受容能検査(ERA)、子宮内細菌叢検査(EMMA&ALICE)
  9. 着床前診断(PGT-A、PGT-SR、PGT-M) いずれも自費診療
  10. 高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術  高難度新規医療技術

3.受診にあたり必要なもの

他院にて不妊治療中である、またはすでにスクリーニング検査を施行済みという方は紹介状や検査結果をご持参ください。また、基礎体温表をすでにつけていらっしゃる方もご持参をお願いします。当院では、人工授精、体外受精を施行する際には、ご夫婦の戸籍の確認をお願いしております1

1 事実婚について

※戸籍謄本などにて婚姻関係を確認させていただき、ご相談のうえで法律婚夫婦と同様、一般不妊治療・人工授精・体外受精などの治療を行うことができます。

※外国籍の方には人工授精以上の治療では婚姻証明書の提出をお願いしております。

4.診療の流れ

不妊治療をご希望の方は、不妊症(リプロダクションセンター)外来を予約してください。3階の産婦人科外来にて受付をしていただき、その後、6階の不妊症(リプロダクションセンター)において診察をいたします。

不妊症(リプロダクションセンター)(6階になります)

不妊症を専門に診るエリアです。不妊症検査・排卵誘発・タイミング指導・人工授精・体外受精・子宮鏡検査などを行います。月曜から金曜(午前・午後)、土曜(第1,3,5の午前のみ)に生殖医療専門医、遺伝専門医を含めた複数の担当医が診療を行います。またスタッフには不妊症看護認定看護師、生殖補助医療胚培養士といった生殖医療の専門家がそろっております。また、周産期専門医や助産師もおりますので、妊娠後のフォローも可能です。

※基本的には予約制です。当日の受診希望の場合でもいったん、お電話で予約をお願いします。

※不妊に悩むほかの患者さんへの配慮のためお子様連れの場合には午前、午後の最終の予約時間での受診をお願いします。(午前10時半、午後14時半)

5.スクリーニング検査項目

検体検査

  • 血算、甲状腺ホルモン、糖尿病検査、AMH検査(AMHとは発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。卵巣内にどれぐらい卵が残っているか、卵巣の予備能を反映する検査と考えられています。)
  • ホルモン基礎値測定(LH:黄体化ホルモン、FSH:卵胞刺激ホルモン、エストロゲン、プロラクチン)
  • クラミジア検査、感染症
  • ビタミンD
  • 風疹抗体検査
  • 不育症検査

画像検査

  • 経腟超音波断層法、子宮卵管造影
  • 必要に応じて子宮鏡検査、骨盤部MRI検査

男性の検査

  • 精液検査(自動分析器を使用)

6.診療価格

 保険   自費 
体外受精法
(卵巣刺激~
採卵~胚移植)

62,700円~
*高額療養費限度額制度使用した場合は
還付あり
*調節卵巣刺激法及び採卵個数、
受(授)精法により価格変動あり

260,000円~

胚凍結保存管理料

1個 15,000円
2~5個 21,000円
6~9個 30,600円
10個以上 39,000円

胚凍結保存
維持管理料

10,500円
(凍結保存開始1年後から2年間を限度に1回)

受(授)精卵凍結
更新料

20,000円

精子凍結保存
管理料

10,000円

未受精卵子凍結保存
管理料

90,000円
*調節卵巣刺激法及び採卵個数、
受(授)精法により価格変動あり

7.診療実績

ART実績(2019年~2021年)

誘発法別の
採卵あたり妊娠率
低刺激法(CC、CC-hMG法)

23.1%

long法

50%

antagonist法

32.5%

形態良好胚盤胞移植の胚あたり生産率は24.5%

自然周期採卵、レトロゾールによる治療も行っています。

8.外来担当表

詳しくはこちら

※子宮鏡外来:月曜日、木曜日午後(事前に予約が必要です)
(事前に予約が必要です)

内容に変更が生じることがありますことを予めご了承ください。

9.外来日、場所

月~ 金 午前10時~11時 
午後1時半~3時
土(第1,3,5) 午前10時~11時

内容に変更が生じることがありますことを予めご了承ください。

お問い合わせ先

東京医科大学病院 
TEL 03-3342-6111(代表)
不妊症(リプロダクションセンター)
(産婦人科外来受付宛)
担当医師:小野政徳、上野啓子、山中紋奈、河村ともみ、菊地孝行

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