診療情報管理室
お知らせ
役割
診療情報管理室は、患者さんの診療記録(医師が記載するカルテなど)を適切に管理・点検し、質を向上させる役割を担っています。近年では、そこから得られた診療情報を加工・分析、可視化することで、医療の質の改善活動等に繋げていく役割もあります。当室はこれらの診療情報管理業務を通じ、大学病院の3大事業である「臨床」「教育」「研究」を様々な方面から支援しています。
主な業務内容
記録管理業務
同意書・問診票・他病院からの情報提供書などの紙媒体を電子カルテに取り込む作業をしています。また、スキャン前に不備がないか監査(点検)を実施することにより、質の高い記録を確保し、診療に支障が出ないよう書務に取り組んでいます。また電子カルテ導入以前等の紙媒体カルテの管理を行っています。
記録整備/点検業務
入院診療計画書、退院時要約、手術表などの重要な診療記録が漏れなく作成されているか、正しく記載されているかの点検を行っています。また、作成率や記載率、診療記録の質を向上させるため、医師へのフィードバックや委員会等での啓蒙活動を行い、医療の質の向上に繋がるよう業務に取り組んでいます。その他、院内で取り扱われている医療文書(同意書等)の管理やカルテ開示業務も担っています。
がん登録業務
当院は2007年から院内がん登録を開始。2011年にがん診療連携拠点病院認定を受け、院内がん登録全国集計へデータ提出を行っています。また、全国がん登録や遡り調査への届出、がん登録部会QI研究への参加、統計データを毎年公開しています。
年々増加する登録数や新しい治療情報の収集に対応し、正確な登録業務を心がけ、活用できる情報提供に取り組んでいます。
DPC・情報分析業務
退院患者さんのDPCコーディング点検・DPC調査データの作成・DPCデータを使用した分析資料の作成を中心に行っています。正確なDPCコーディングは病院の運営に欠かせないものであり、診療報酬制度の制度設計といった観点からも重要なものです。正確にコーディングを行い、質の高いデータを作成することを目指し、日々業務に取り組んでいます。
また、院内の各部署・各部門と協力し、委員会での活動を通してクリニカルパスの推進や、医療の質向上(Quality Improvement)の為の活動を行っています。
文書受付・医療画像業務
1階7番受付では患者さんが電子媒体(CD-R・DVD)・フィルムで持参した、他の医療機関で撮影したCT・MRI等の医療画像を当院のPACS(画像保存通信システム)に取り込む作業、また、当院から他の医療機関への患者さんの紹介等のために PACSから電子媒体へ書き込む作業を行っています。
また各種診断書等の受付業務も行っております。診断書のお申し込み等の詳細はこちらをご覧ください。
認定資格
医師(主任教授) | 1名 |
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診療情報管理士指導者 | 1名 |
診療情報管理士 | 10名 |
がん登録実務者(中級) | 3名 |
がん登録実務者(初級) | 6名 |
医療情報技師 | 1名 |
(2024年7月1日現在) |
診療情報の開示
診療情報管理室は患者さんやそのご家族からの診療記録の開示請求(カルテ開示)、臨床研究、行政からの開示請求など、各種診療情報の開示・提供に必要な情報の抽出や謄写に対応しています。開示にあたっては個人情報保護法等を踏まえた厳格な対応を行っています。開示手続きについて詳細はこちらをご覧ください。
個人情報管理室
個人情報管理室は個人情報保護法を基に作成された個人情報関係の規程、個人情報保護法への対応のためのガイドラインに基づき個人情報の保護及び漏洩防止、啓蒙活動を行っております。