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〈認知症疾患医療センター・高齢診療科より〉アルツハイマー型認知症新規治療薬レカネマブ(販売名:レケンビ®︎)の投与について

2024.04.01

レカネマブ(販売名:レケンビ®︎)は2023年12月に国内で初めて保険収載された抗アミロイドβ抗体薬です。アルツハイマー病は、脳内にアミロイドβ蛋白が蓄積して溜まって引き起こされる疾患とされています。その蓄積したアミロイドβを除去する薬剤がレケンビ®︎です。早期に投与することでアルツハイマー病の進行を遅らせ、認知機能の低下を緩やかにすることが期待されます。 当薬剤を投与できる施設は厚生労働省の最適使用推進ガイドラインに厳格に規定されています、当院は詳細な検査や正確な診断を行える施設基準を満たした医療機関であり、2024年1月より多数例投与しております。

受診のご案内

受診手順はこれまでと同様、まずは高齢診療科を受診していただき精査を行います。(診断までの流れはこちらをご参照ください。
アルツハイマー病が疑われる場合には、必要に応じてアミロイドβが脳内に溜まっているかをアミロイドPET検査や腰椎穿刺による髄液バイオマーカー検査を行って確認します。

対象となる方

「アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度の認知症と診断された方」に限定されます。脳内にアミロイドβの蓄積や副作用リスクと関連の高い異常がないことを各種画像検査にて確認します。全ての検査結果をカンファレンスで総合的に検討し、レケンビ®︎の投与対象に該当するかを判断します。
希望した方全員に投与できるとは限りませんのでご了承ください。

投与スケジュール

初回投与は発熱や関節の痛みなどの副作用の確認のため入院(2泊3日)で行っております。その後2週間ごとに来院していただき、外来で薬剤を投与します。投与は点滴で行い、約1時間で終了します。脳の浮腫や出血などの副反応が生じる可能性があるため、投与開始から適宜脳MRI検査を行います。

治療費

保険適用されますが、高額となりますので詳細は担当医にご相談ください。

認知症疾患医療センター
高齢診療科

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