手術支援ロボット「ダヴィンチ」徹底解剖

「ダヴィンチ」の機能

カメラアームに取り付ける3DHD内視鏡カメラ

3D内視鏡

鮮明な立体画像とズーム機能で
開放手術以上の手術画像を獲得

内視鏡カメラ2つのカメラレンズで3D画像を生成する
内視鏡カメラ、先端部の角度が0度と30度の2種がある

内視鏡カメラ2

内視鏡カメラ3

術野を鮮明に捉えるための直径12mmの3D内視鏡。1本のカメラアーム管の中には2眼のカメラと、術野を照射するライトが内蔵されています。2眼カメラで捉えたそれぞれの映像は、カメラヘッドを通してビジョンカートにあるカメラコントロールユニット(CCU)に送られて収集・処理され、3D映像としてサージョンコンソール内のステレオビューワに表示されます。内視鏡カメラアームの先端はフラットと30度の角度を持つ斜視の2種類があり、執刀する部位によって使い分けることができます。先端上部から照らすライトは、光ファイバーから発する熱によって、内視鏡レンズの曇りを最小限に抑える働きもあります。またHDカメラヘッドと3D内視鏡を組み合わせることで最大約15倍の拡大が可能となります。一般の鏡視下手術では執刀医とは別の医師が内視鏡カメラを手で持って操作をしますが、「ダヴィンチ」では術者がマスターコントローラで自在に操作できるので、自分の目で捉えているような感覚で視点を動かしながら手術画像からの情報を得ることができます。さらに、「ダヴィンチ」では内視鏡カメラがアームによって固定されているため手ぶれがなく画像が格段に見やすくなります。

カメラアーム内視鏡が取り付けられた
カメラアーム

HDカメラヘッドHDカメラヘッド
60度の視野角を持ち3D内視鏡と組み合わせると約6~10倍の拡大画像が実現

内視鏡カメラ