私たちの看護
一歩先の医療を担うために進歩しつづける看護
高度医療への取り組みは、大学病院の大切なミッションのひとつです。当院はロボット支援手術や内視鏡手術をはじめ、身体への負担を最小限に抑える低侵襲手術を積極的に行っており、中でもロボット支援手術は3,800件以上の実績をあげています。(2012.4〜2023.3)
進歩しつづける医療技術に伴い、看護もより高度で幅広いスキルが求められています。そのために、研修や勉強会でスタッフ一人ひとりのレベルアップを図ると共に、院外の活動から学ぶなど、広い視野で看護をとらえて看護部全体の質向上につなげています。
めまぐるしい変化の中で、私たちは日々進歩していかなければなりませんが、ひとつだけ変わらず守りつづけていることがあります。それは看護の本質である“患者さんに寄り添う姿勢”です。患者さんが“その人らしく”生活するために支援することを、私たちは常に心がけています。
「高度医療」に対するニーズと、当院の強み
低侵襲手術のニーズが高まっています。大きな傷跡が残りにくいだけでなく、臓器が通常の状態に近いまま手術をするので、身体への負担が少なく、回復が早いメリットがあります。どうしても傷跡が大きくなる手術では、造形技術の進歩や神経走行を調べながら行う技術によって、他の機能への影響を少なくすることが可能です。今後はこうしたアプローチが主流になっていくでしょう。
また、最新設備の導入に加え、検査技師や放射線技師などとの連携や、ロボット支援手術の学習にも力を入れています。
「高度医療」の現場で求められることは?
患者さんの健康上のニーズに応えるという、看護の本質はどの部署も同じです。特に手術を受ける患者さんは大きな不安を感じておられるので、少しでも不安を軽減するために手術の目的や内容などを分かりやすく説明することが大切です。
中央手術部ではすべての科の手術を担当しており、医療が高度になるにつれ扱う器機や情報も増えるので、幅広い知識と技術の習得が欠かせません。そのために、当院の知識やノウハウだけに留まることなく、学会誌などに目を通して、他院がどのような取り組みをしているのかをインプットしています。
看護師を目指す学生へのメッセージ
働くことは喜びであり、その人を大きく成長させます。楽しいことだけでなく、厳しいことも経験することが成長につながるので、何事も前向きに取り組んでほしいと思います。中央手術部は若手からベテランまで個性豊かなスタッフが揃った、明るい雰囲気の職場ですので、のびのびと看護に取り組めます。やさしく強い気持ちをもって、がんばってください。