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新任主任教授紹介

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新任主任教授紹介

心臓血管外科主任教授

島原 佑介(しまはら ゆうすけ)

所属分野

心臓血管外科学分野

就任日

2023年4月1日

先生の専門領域・得意分野の紹介

主任教授を拝命致しました島原佑介と申します。私の専門分野は心臓大血管手術であり、前任地である国立循環器病研究センターと2020年7月より赴任した東京医科大学病院において約2700例の心臓大血管手術を経験しました。現在でもより良質な心臓血管外科医になるべく研鑽を積んでおります。当科は1990年代からステントグラフト(TEVAR、EVAR)という血管内治療において実績をあげましたが、ここ約10年間では開胸による大血管手術や成人心臓手術についても実績を伸ばしました。また、低侵襲手術である動脈グラフトを多用したオフポンプ冠動脈バイパスや小さな傷で行う完全内視鏡下(MICS)による心臓弁膜症や不整脈、心房中隔欠損閉鎖術、心臓腫瘍手術を積極的に行っております。難病である慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)に対する肺動脈血栓内膜摘除術については豊富な経験があり全国から患者さんが集まってきます。大動脈解離や瘤に対しては、人工血管置換術やステントグラフト内挿術を適切に使い分けています。また、循環器内科と強力なタッグを組み、大動脈弁狭窄症に対するカテーテル大動脈弁置換術(TAVI)やその他の弁膜症・心疾患に対するカテーテル治療にも取り組んでいます。先進的な治療である下肢虚血性疾患に対する再生医療にも取り組んでおり、研究分野では急速な発達を遂げている画像解析分野に力を入れています。

患者さんへのメッセージ

私たちのチームは成人心臓大血管手術を専門としており、急性心筋梗塞や不安定狭心症、急性大動脈解離・破裂に対しても24時間体制で対応し、これらの治療の拠点病院としての役割を果たしています。近年、心臓血管外科手術が必要な患者さんは高齢化や重症化が著しく、複数の心臓血管疾患を有する患者さんも多くなっています。このような患者さんに対しては、低侵襲治療を組み合わせた同時治療や段階的治療を実施することにより手術合併症の最小化を目指しております。また手術ハイリスク患者さん(透析、多数の併存疾患、複雑心臓大血管手術)も積極的に受け入れております。私たちのチームが心臓血管大血管手術を必要とする患者さんの術後の新たな人生に貢献できるように精一杯尽力していきます。

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