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小児科・思春期科

小児消化器・内視鏡外来

 小児消化器疾患は、近年増加の一途をたどっておりピロリ菌のよる潰瘍の子どもや炎症性腸疾患の子どもが多く見つかっています。そのため、当院での内視鏡検査を行う小児例は、月間20例近くなることもあります。また、クローン病やベーチェット病が疑われる子供ではカプセル内視鏡も積極的に行い、経過観察や他疾患の鑑別に有効な結果を得ております。

 潰瘍性大腸炎は小児の慢性炎症性疾患の中で頻度の高いものす。原因はわかっていませんが、一般的に遺伝要因と環境要因の相互作用によっておこるとされています。小児の潰瘍性大腸炎の特徴は、全結腸型や重症例が多く早期の積極的治療の介入が必要です。ほとんどは血便で発症するため、食物アレルギーや痔ろうと誤診されていることもしばしばあります。また、長期間に腹部症状が継続し放置され、不登校や拒食症と診断されている子どももいます。時に、他の肝疾患など全身的疾患を合併していることもあり精査が必要です。疾患の管理では成人に至るまでの各ライフステージに多くの解決すべき問題があります。栄養指導に始まり、感染の管理、精神的ケアなどが肝心となります。当科では内視鏡検査による正確な診断と全身疾患の精査を行うだけでなく、心理ケア、遺伝相談、ワクチンを含めての包括的医療を行っております。疑われるお子様がありましたら上部下部消化管問わずご紹介ください。小児での内視鏡検査では鎮静が必要であり、入院にて安全に行う必要なこともありますので、前もってお問い合わせください。また初診当日に内視鏡検査は原則出来ませんのでご了承ください。

 その他、便秘症やB型肝炎など肝臓疾患など小児の消化器疾患に関しても、いつでもご相談ください。

担当医

西亦 繁雄
堤 範音

問い合わせ先

小児科・思春期科外来 
(03)3342-6111(代)
「小児科・思春期科外来受付」宛

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