03-3342-6111(代表)

脳神経外科

主な検査・医療設備

マークのついている処置・検査・手術等は初回来院時には実施できません。

CTスキャン

外来受付時間内では当日検査が可能な体制をとっています。CTスキャンでは単純レントゲン撮影では把握できない脳内の病変が撮影されます。これを行うことで大部分の脳神経外科疾患の診断が可能になります。検査時に造影剤を点滴することがあります。また幼少児では睡眠下で行います。

MRI検査

放射線を使わない検査法で、CTスキャンでははっきりしなかった病変が発見されたり、またより詳細な診断ができます。ただしCTスキャンに比べ検査時間が長くかかります。検査時に造影剤を静脈内注射することがあります。完全予約制です。

脳血管撮影

造影剤を脳血管内に注入し、撮影する検査法です。動脈内に造影剤を注入する方法は大きく分けて2種類あります。ひとつは鼠径部の動脈からカテーテルを挿入し、これを脳血管まで到達させ造影する方法でセルジンガー法といいます。入院時ではこれを行うことが一般的です。二つ目は頚部あるいは肘部で動脈穿刺後、造影剤を注入し、脳の血管を撮影する方法です。外来で行う場合は原則としてこの方法です。また、静脈内に造影剤を注入する方法もあります。さらに上述のMRIにより脳血管を撮影する方法もありますが、いずれにおいても脳の血管を撮影する検査で、とくに脳動脈瘤、脳動静脈奇形などの脳血管障害の診断には欠かせません。

脳波検査

頭皮上から脳細胞の活動をみる検査ですが、最近では上記検査法に比べ行われることが少なくなりつつあります。ただし、てんかん性疾患、術後のてんかん、各種脳疾患に伴う症候性てんかんの病態把握には欠かせない検査です。予約制です。

脳血流シンチグラフィー

般に無痛な検査です。予約制です。

脳神経外科手術

脳神経外科疾患は多岐にわたるため手術も一様ではありません。
【脳腫瘍】開頭により摘出術を行います。中には緊急手術を要するものもありますが、多くは入院後、諸検査施行後に行います。
【くも膜下出血】緊急手術の適応となることが大半です。出血原因の破裂脳動脈瘤にクリッピング術を行います。
【脳出血】開頭血腫除去術を行います。また、出血原因の血管奇形などがある場合はこれも摘出します。CT誘導下に小孔から血腫を吸引する場合があります。
【脳梗塞】症例によっては内頚動脈狭窄部の内膜剥離術を行ったり、頭蓋外動脈を頭蓋内動脈に吻合する手術を行います。
【先天奇形】脳室内髄液を腹腔内へ短絡させる手術などを行います。
【血管内手術】脳血管内へカテーテルを導入し、ここから塞栓物を注入し血管を閉塞させることにより治療を行います。対象疾患は脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳静脈奇形、血管性腫瘍などです。
【神経内視鏡手術】水頭症の治療をシャントを用いず内視鏡的に低侵襲で行うことができます。また脳腫瘍の生検を行うこともできます。

放射線治療

脳腫瘍術後補助療法として放射線治療は効果的であり、当科では放射線治療部の協力の下、放射線療法が適応となる病態全てに対応しています。神経膠腫に対する通常局所照射は約1ヶ月半、転移性脳腫瘍、中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する全脳照射は通常2週間から4週間程度を要します。1998年から医療保険診療に採用された直線加速器(LINAC)による定位放射線照射(1回照射又は少数分割照射)の治療経験も症例を蓄積しています。転移性脳腫瘍、聴神経鞘腫を中心に髄膜腫、下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫、脳動静脈奇形等に対し、低侵撃、低リスクに高い治療効果を得ていますが、治療適応、治療効果、治療リスクは病態、患者さん個々により異なりますのでご相談ください。実際には、2泊3日の入院を原則に、症例に応じて対応しております。月曜日午前又は第1、第3土曜日午前の定位放射線治療外来にご相談ください。

化学療法

脳腫瘍に対し手術の補助療法として抗癌剤を用いた化学療法を行う場合があります。内容は疾患により様々です。

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